AKB48 渡辺麻友の卒業

 

渡辺麻友、有終の美を飾る 

 

 10月31日にAKB渡辺麻友卒業コンサートが行われた。

 

AKB商法の組織論には、

かなり興味深い点があるが、

 

象徴としての、

組織のトップの入れ替わりが多すぎる様な気もする。

 

とは言え、

秋元康を象徴として奉る訳にもいかないから、

総選挙の順位1位をトップとして、

象徴の様に扱うしかないのだが、

 

ファン個人からすると、

それぞれの推しメンが象徴となっていて、

 

それに順位が付くと言うシステム&しばらくしたら卒業するという

仕組みは、

象徴の神格化が長く続かないような気もする。

 

しかしながら、大量生産、大量消費時代を象徴するアイドルとしては、

正しいのかも知れない。

 

恐らくだが、

AKB商法の出身者は、松本伊代松田聖子みたいに、

超長期的には生き残らない可能性が高い。

 

元からそんなアイドルは超希少だから

気にするべき物でもないかもしれないが、

 

AKB商法で象徴化されるフレームは、

個人ではなくAKBと言う仕組みそのものだろう。

 

推しメン卒業後のファンの行動パターンは、

AKB商法から卒業するというパターンと、

新しい推しメンを作るというパターンに分かれる様だ。

 

握手会に参加し、投票券を購入して投票するという行動を、

ロール化した場合、

AKB商法に対する依存度が高くなっていくが、

 

推しメンを応援するというロールで固定化された場合、

卒業とともにAKB商法という魔法が解けてしまう。

 

ここが秋元康の計算外の部分かも知れない。

 

 

総選挙のランキングに、一喜一憂するという、

推しメンとファンとの一体感の演出をする仕組みは秀逸の極みになるが、

 

この仕組が強力であればあるほど、

推しメンのファンであるというロールも強化されるという、

デメリットも強化され諸刃の剣となっている。

 

秋元康は、次はこの弱点を修正した仕組みを生み出すのか?

それとも、もう飽きてAKB商法自体の寿命と共に、

引退するのか?は、興味深いところである。