ビートたけしが勝てないと思った芸人

 

ビートたけし VS ???

 

ビートたけしと言えば、近年は映画で評価の方が高いと思われるが、

お笑い界でも重鎮である。

 

そのビートたけしに、お笑いで勝てないと思わせた芸人は

誰なのか?というと、

 

明石家さんま、らしい。

 

ともにBIG3で、お笑い界の頂点に君臨し続けているが、

その一角である、ビートたけしからして、

勝てないと言わしめた明石家さんま

 

その明石家さんまのお笑いについて、

少し分析していこうと思う。

 

 

明石家さんまの笑い

 

 

明石家さんまと言えばTVでよく言われるような、

躁状態の塊みたいなイメージだけではなく、

 

その生い立ちはあまり幸せな物ではなかった事は、

情報の氾濫している現代では常識になってきている。

 

幼くして母親を亡くし、継母との関係が上手くいかず、

幼年期は苦労をした事。

また、仲が良かった弟とも若くして死別している。

 

そういった諸々の状況が明石家さんまという

キャラクターを作っていったのだろうが、

 

そのお笑いは、非常にテクニカルになっている。

トークの相手が面白くても、面白くなくても、

 

面白いかの様に見せる技術と、

トークの中心を自分に持ってくる技術は、

かなり凄い。

 

とは言え、

相手のトークが面白くても面白くなくても、

ファーーーッ!

と言って、

話を切って、自分からリスタートする技術は、

誰でも真似ができると思うので、

 

習得しておくと役に立つときが来るかもしれない。

しかしながら、

そのまんまファーーーッ!だとバレバレなので、

 

えーーー!とか、マジで?とか、

多少アレンジしてしまえば問題ないだろう。

 

要は、面白くなくても、笑ってあげるという部分が重要であって、

フレーズ自体には重要性はない。

 

このスキルは、相手が面白いと思っていることを、

自分も面白いと思ったという同調を暗示し、

価値観の共有、共感を演じている。

 

また、そういった役を演じ続けていれば、

その内、そういう役に慣れるというか、

それが当たり前の様になってくるので、

 

キャラクターが板についてくる頃には、

演じている事も気にならなくなるだろう。

 

これ自体はイエスセット話法の類型にすぎないが、

その効果は大きく、

 

好循環のロールプレイを続けていれば、

いい事があるかもしれない。