吉田羊の暴露トークの台本

 

 

吉田羊の映画の番宣戦略

 

2018年に公開される、

吉田羊、初主演映画「ラブ×ドック」の番宣を兼ねて、

TBS系トークバラエティー「Aスタジオ」(金曜・後11時)内にて、

 

吉田羊が、 

映画の共演俳優とのキスシーンやら、求愛関係やらの暴露トークを行った。

 

共演の吉田鋼太郎からの求愛は本気だったとか、

玉木宏のキスが激しかったとか、etc

 

吉田羊は芸能人として求められているものを、

司会の鶴瓶との会話に応じる形で答えていったという流れになる。

 

 

これに関しては鶴瓶も吉田羊も悪くはないし、

現在におけるバラエティの完成形というか、

テンプレートからは外れていないので、

間違いじゃないんだろうけど、

 

映画を見る前に、共演俳優との内輪ネタをバラして、

あまり、よろしくない方向に情報の拡散をしている。

 

しかも、この形でイジられると、

恐らく、他の番宣に出ても同じようなイジりが起きるのは、

見えているというか、

同じネタをイジらざるを得ないような感じになるので、

 

映画の公開が近づけば近づくほど、

その内容は更に認知度が広がっていってしまうだろう。

 

これは、バラエティとしてはある種の完成形であったとしても、

商品のPRとしては失敗している部分がある。

 

それはどこなのか?

 

 

 

 

 

商品における権威性

 

メディアの露出が増えることによって、

認知度が上がり、 

親近感が湧くということは、

マーケティングにおいて重要な要素であるのは、

間違いないのだが、

 

親近感が強くなれば、権威性が低下していってしまう。

 

身近な存在になってしまえば、

あれやこれやとダメ出しをしやすくなるという事につながる。

 

ある程度の、神秘性やら権威性が保たれていれば、

商品に多少の問題があっても、

ほとんどの人が文句もクレームも付けにくいという心理が働くが、

 

親近感が強すぎれば、

商品に、ほんの少しの問題でもあると、

文句やクレームを付けやすいという心理が働く。

 

そしてもう一つ重要な問題点があるが、

それは何なのか?

 

 

 

 

映画における臨場感と没入度

 

この作品を見に行く人間と言えば、

吉田羊のファンか、玉木宏のファンか、

イレギュラーで監督脚本の鈴木おさむのファンという層になるのだろうが、

 

映画のネタバレはしてなくても、

映画の内幕が暴露されてしまっていては、

 

このシーンで吉田羊は、素に戻ってたんだとか、

映画の没入度の低下につながってしまう。

 

映画に限らず、ドラマ、小説、漫画などの作品で重要なものは、

作品に集中して没頭できる状況を作るという点になる。

 

いろいろな手法があるのだが、

ハラハラ・ドキドキさせるとか、

びっくりさせるとか、

作品の鑑賞者の理性的な判断を低下させる事によって、

臨場感を高めていく作業が重要なのだが、

 

キスシーンでドキドキさせるつもりが、

この女優、素に戻ってたらしいでとかの、

前情報があると、没入度が上がるどころか下がってしまう。

 

結論としては、

バラエティを番宣に使うという手法や、

メディアの露出を増やして作品の認知度を高めていくという手法は、

間違いではないのだろうが、

 

坂上忍真木よう子の件で言っていたように、

番宣で、露出を増やしまくった挙句に、

 

ドラマや映画で数字が取れなかったら、

主演のせいにするのは、どうなのかなー?

と言うのは、一理以上ある。