「先に生まれただけの僕」における、櫻井翔VS高嶋政伸

一部で櫻井翔の演技が酷くて、高嶋政伸の演技に飲まれていると、

叩かれているようだが、

 

嵐やSMAPに代表されるアイドルというのは、

その仕事というか人生そのものが、

演技になっているだろうから、

 

既に自分の一部と化してしまっているであろう、

アイドルとしての自分という役柄と別に、

 

別の人格を演じるというのは、

ハードルが高いのかも知れない。

 

役者であれば、

多数の人格を演じるというのが仕事なので、

元からそう言う問題意識を持っているし、

切り替えるという事に慣れやすいのだろうが、

 

アイドルは、どこに行っても、

プライベートは少なく、ふいに声を掛けられたとしても、

アイドルであるキャラクターを演じる必要があり、

 

役者と違って、人生の大部分で、

アイドルという一つの役柄を演じ続けるという事になる。

 

これはロールプレイという観点から見ると、

かなり強力な、刷り込みであり心理誘導になっている。

 

 

恐らくだが、演技が苦手なタイプのアイドルは、

この演じているはずの疑似人格であるアイドルとしての自分と、

本来の自分との境界が曖昧になってきていて、

 

新たな役を演じるにしても、

常日頃、演じているアイドルとしての人格が邪魔になってくるのだろう。

 

そしてアイドル以外のキャラクターを求められると、

アイドルとしての演技を引きずってしまうか、

棒読みの大根役者になりがちなんだのだろう。

 

ちなみに、怪演と表現された、

高嶋政伸の演技も、

シスコンの宿泊施設職員を演じていた頃は、

大したことは無かったので、

 

櫻井翔もドラマに多数出て、

役柄を切り替えるのに慣れれば、

芸能人としての人生は長いだろうから、

いずれは大物の役者として大成するかもしれない。

 

と言うか、

本人自体が、そんな事望んでるのか?と言う問題もあるか。