紗栄子の子供たちと、イギリスの名門校の裏口事情

紗栄子の子供たちが、そうとは言い切れないのだけど、

 

イギリスやアメリカの名門校には、

普通に裏口入門がある。

 

金持ちのボンボンと、超優秀な頭脳がくっついて、

新規事業の創出にお金が回る仕組みができていると言う建前が

アメリカではあるようだが、

 

イギリスはそんなに、

先進技術立国だというイメージはないので、

単なる方便だろう。

 

イギリスは、やはり階級社会なので、

上流階級の子息は、いい大学を出るという、

ステータスが必要になってくる、

その需要を満たすために、ある程度の枠が確保されているのだろう。

 

 

アメリカでは、もっと大っぴらに、

裏口入学を扱っていて、

レガシーと言われたりする。

 

寄付金が多かったり、

有名人の子息だったり、

政治家の子息だったりしたら、

レガシーを使って優遇を受けられる様になっている。

 

このレガシーというのは、

和訳すると遺産とか、受け継ぐものという意味があるのだが、

学歴というステータスを受け継がせるのも、

ある意味、教育なのかもしれない。

 

しかしながら、レガシーには、

プラスの意味合いだけではなく、レガシーコストなどの、

使い方もあり、負の遺産も含まれたりする。

 

レガシーコストは、企業などが成長するに連れて、

しがらみや、受けた恩義を異常に長期間に渡って返し続けたり、

取引が長いと、多少高くても、取引を止められなかったりなどの、

企業経営から見た上での合理的でない支出の事を指していて、

良い物ばかりだけではない。

 

紗栄子が子供に受け継がせるべきレガシーは、

学歴よりも、

彼女の向上心というか、上昇志向の方だとは思うが、

 

ひょっとすると、

子供に超英才教育を施して、10歳にも満たない子供たちが、

英語の難関校を普通に合格するほどの、

学力を有しているのかもしれない。

 

ただし、彼女の子供たちに対して与えようとしている、

レガシーは、

彼女自身のステータスを彩らせるためのものか、

それとも、彼女の子供の人生を彩らせる為のものか?

によって、子供たちの将来の人格形成に関わってくるだろう。

 

親が自分の人生を輝かせるために、

子供たち本人が望みもしていない、

海外の学校に入学させるなどの、

子供の人生を振り回すような事は無いと信じたい。

 

しかしながら、

彼女の有する、人に愛されるという才能や、

常に上を目指し続けるというメンタリティの方は、

学校では教えてくれないし、

生きていく上では、学歴よりも重要なものなので、

 

そちらの技術やノウハウを、

子供にレガシーとして受け継がせたほうが、

子供たちがより豊かな将来を迎える事につながる可能性は高い。